株式会社ユニエツクスNCT

NYK GROUP

株式会社ユニエツクスNCT

世界一を目指して!/自動車船荷役のお話

積み重ねて一人前になっていく!/自動車物流の一部を担う、本船荷役作業の最前線に立つ現場監督(フォアマン)。ユニエツクスでは花形の仕事でもありながら、体力、精神力共に厳しい現場でもある。フォアマンをへて彼が得た物、目指す物とは?

※2016年12月掲載当時の内容です。株式会社ユニエツクスは株式会社ユニエツクスNCTの前身となります。

フォアマンとは?⇒現場監督

商品車を船に積み込む前に、貨物をどのように積み込むのかを作業員に指示するためのプランを作成する業務があります。
船会社に指示されたスペースで、「安全」と「効率」を常にイメージし、貨物の特性やギャング(技術員のチーム)の動かし方などを考慮しながら作成します。

荷役中は突発的なトラブルも多いので現場監督としてどういう風に対応していくのか、船社と作業会社との間の立場でよりベストな方法で解決して、より効率的に船積み荷役を「無事故無災害」で達成することを目的とした責任のある重要な仕事です。

ギャングは1組多ければ25人程度、貨物の数量次第では1船あたり4ギャング100人超にもなりますが、その中でフォアマンは一人で船の中を上がったり下がったり、貨物の状況を確認する為岸壁にも出たりと体力も必要です。(雨にも負けず、風にも負けず、多いときは2万歩以上歩くことも・・・)

横浜港では様々な種類の貨物が海外へ向けて輸出されます。車高が低い車はアゴ打ちをしないか、車体が長い車はお腹を打たないか、自走出来ない貨物はどうのようにして積み込むか(フォークリフトでそのまま抱えるか、MAFIを使うか等)、重たい貨物は船内デッキ強度、デッキ高さは大丈夫か、船積みしたときの貨物の固縛方法等、考えなければいけない事が沢山あります。逆に海外から輸入されるあまり見慣れない貨物は始動方法がわからないものもあったり(それに付随されているマニュアルは英語なのでこれまた大変・・・(涙))。 それらに精通していないと務まらない、ユニエツクスでは自動車船荷役のフォアマンは花形の仕事なんです。

時には厳しく時には優しく

一番大変だなと思うところは人とのコミュニケーションですね。大体若い新入社員が配属される事が多く、船会社、作業会社を併せると100人以上の人達と関わりながら業務を完遂しなければいけないんですね。自分の父親より高齢の方に指示することもあり、仕切らなければいけないですし。

この職場では10年で立場的には上の方になっています。若いフォアマンには私自身色々失敗をしてきた中で同じ失敗をさせない為、厳しく指導する時期もありました。
その指導方法に反省するところもあり、最近は自分のやり方を無理強いするのではなく怒鳴り散らしていてもだめで、叱るところは叱る、よく気付いたところ、誉めてあげるべきところは誉めてあげてと、うまくバランスをとりながらの人材育成を心がけています。

また、本船クルーとのコミュニケーションも多いです。船の乗組員はほとんど外国人の方で日本人はごく僅か、英会話能力も必要で最初は話せなくて大変でした。参考書なども買ったりしましたが現場で話して慣れることが一番と感じましたね。

世界一を目指して

多数の日本郵船グループ会社のひとつとして当社は存在しています。NYK安全基準は他社も同様に遂行されていると思います。
その中で、どうやって競争力を生んでいくのか、プラスアルファでなにかできることはないかと考え、揚げ地(外国)の作業までは直接携わることはできないのですが、現地の人たちが更に安全でやりやすい荷役作業が出来る様な積み付けを提供できるのか考え実行することでより品質の高いサービスにつながっていくんじゃないかと考えています。
2015年2月、日本郵船(株)殿の協力でアメリカでの荷役視察と意見交換会が実現、現地の荷役作業者から「こうした方がやりやすい」等の意見がでて、お互いに話すことで共通認識を持つことが出来ました。
そうしたことで世界一の自動車船荷役に繋がっていくんじゃないのかなと考えています。
2014年度は船社から総会で表彰して頂きましたが、毎年、最優秀賞を目指し努力しています!

基本的にフォアマンは一人で本船に行きます。そして大勢の人たちを仕切り、荷役におけるトラブルを解決していくことは大変な仕事です。ですが必ず先輩がフォローを取れる体制になっており、決して孤独になることはありません。
ここでしか味わえない達成感と「人の繋がり(チームワーク)」を感じながら自動車物流の一部を一緒に担ってみてはいかがですか?

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